スポーツ留学生のひとりごと。

初めまして!このブログではスポーツ留学を考えている人たちが少しでも留学のイメージが湧きやすいように。そして行ってみないと分からないような現地の情報を一人一人に質問し、まとめています。海外の留学に興味がある方は是非色んなスポーツ留学生の先輩を見てみてください!

瀬崎真悠:生涯スポーツの発展に向けて。

 

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初めに

今回は(名前)取材に受けて貰いました。まゆさん自身の留学はスポーツを支える側としての学びを深めたり、日本のスポーツをする人としない人の二極化が進んでいる中、アスリートとしての選手だけでなく、生涯スポーツをどのように広めて行く必要性があるのかということに非常に熱心に考えられていることが伝わってきました。

スポーツ留学の形が様々な形で行われている事が非常にわかる文章となっているので是非読んでみてください!!

 

紹介文

出身地:熊本県

出身校:熊本大学

生年月日:1997年1月10日

競技:生涯スポーツ(バスケットボール)

国:ウィスラー

主な経歴:玉名高校~熊本大学教育学部生涯スポーツ福祉課程3年 トビタテ6期生

モットー:笑顔を忘れず、感謝を忘れず、夢を持ち続ける!

 

今回取材に応じて下さった理由は何ですか?

私はトビタテ留学ジャパンの制度を使って留学したのですが、せっかく留学したにも関わらず誰かに発信をしたり、共有することをしてないかったからです。

自分がやっていなかかったからこそ今回本庄さんのブログのことをFacebookで見つけて興味を持ちました。。

留学中はスポーツの専門学校に行って、ゴルフ、スキー、スノーボード、マウンテンバイクなどのプロの選手をたくさん見て来てきました。

自身がプレイヤーとしてではなく、アスリート達を支える側としての情報をお伝えしたいと思います。



あなたの留学計画について詳しく教えて下さい。

働きたいと思ったこともあり、カナダのウィスラーにワーキングホリデービザで約一年間留学しました。

ウィスラーに行こうと思った理由は、2010年の冬季バンクーバーオリンピックのスキー場の開催場所で非常に興味深かったこと、オリンピックスポーツについての勉強を深めたいという思いもあったからです。

現地に行くまで私も知らなかったのですが、ウィスラーは「スキーヤーの三大聖地」と言われる場所で山がたくさんあり、スキーヤーにとっては非常に恵まれた環境です。

 

学校自体はスポーツトレーナーが専門の課程に所属び、栄養学やマッサージについて学びました。

プラスαでスポーツイベントの運営や企画について勉強したいという思いもあり、学校が終わった後などの空き時間を活用し、ボランティアなども積極的に行っていました。

行事別にどういうお客さんが多いのか、年齢層や性別も含め様々な観点から観察しました。

また、授業のアウトプットの場として個人的にジムに行ってフォームを確認したり、教えるための練習したあと、英語でクライアントの方々に教えたりもしました。

留学前の計画としては、最後に自分のイベントを作って実行する予定でしたが、達成できず少し心残りです。

 

留学前の海外へのイメージはどうでしたか?

今回のカナダに行く前にはアメリカやフィリピンに短期留学に行ったことはありましたが、長期は今回が初めてでした。

正直怖いなという思いはありましたが、どちらかといえばワクワクする気持ちの方が大きかったですね。

イメージとしては、自分の気持ちを日本語と同じように伝える事ができなかったり、日本のように安全じゃないところもあるんだろうなという感じです。



実際に身近な人に留学を助けて貰ったことはありますか?

私が大学で所属している学科が英語とは縁がない学科で、周りには留学生はほとんどいなくて、むしろ周りからは「留学するんだ!すごいね!」と言われるくらい珍しい方でした。

留学のきっかけとなったのは、SNS上で高校の友達留学しているのを見て、みんなが行っているなら私も行ってみたいなと思うようになりました。

後は大学にトビタテの先輩が居て、その方とご飯に行ったりよく計画についてもお話してしていました。。

一番心強かったのは国際課の先生が計画書を親身に考えてくださった事です。

計画書が通った後も、グループディスカッションの練習にもお付き合いしてくださり、本当に励みになりました。

 

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留学後に変わった自分の考え方や価値観があれば教えてください。

私自身固定観念が強いほうでした。

頑張るのが当たり前。ダラけているのはよくない。楽しいことばっかりやっていて明日のことを考えてない人が許せなかったり…。

留学生の多くは、日本の環境が嫌で海外に行ってみたい人が殆どだと思うのですが、私は寧ろ日本が大好きでした。

特にやりたいと思うことや没頭する事がなかったので、決められた道をどれだけ正しく歩くかという日本の型にはめられたスタイルの方が自分にも合っているし、そっちの方が楽でした。

ですが、留学に行ってから自由気ままななカナダ人と話したり、生活したりして行くうちに、「自分のやりたいことをやる」ことは素晴らしいことだと改めて気がつけた。

 

前まではそういう人たちを批判している気持ちがどこかであったのですが、今はそれを批判するのではなく、みんないろんな生き方があるんだと思うようになりました。

その人にはその人の良さがあるし、自分は自分。

多分留学する前は特にやりたいことがないから、頑張っている人たちが羨ましかったのもあったと思います。笑

 

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留学中に困難を乗り越えた経験はありますか?

トビタテで留学したことで使命感もあり、全て計画通りにしなければいけないと思ってました。

しかし計画に沿っ進めようと思うばかり、少しでもできないことがあるとすごく焦ったり落ち込む事が多く最後には日本でも出来るような座学ばかりをひたすらやっていました。

自分でも計画がうまく行っていない時期はどうしたらいいだろうと思って。

そうしているうちに、トビタテの計画をやろうとも思えなくなってしまっていて。

その時に現地の担当の方が、「最近計画どう?」と私に聞いてきた時に正直に「うまくいかないことばっかりでもうできなくなっちゃいました。」と正直に話したんです。

その時担当の方に「計画通りに進めるのはいいけど、その出来なかった時に他に何ができるのかをどう切り替えてやることを考えたらいんだよ」と言われて計画とは少し離れてしまうけど、違う形で目標設定をし直しそれに向けて進めて行くようにしました。

ドロップインのスポーツコミュニティーに入ったり、ウィスラーのジムの中で開催されるフィットネスクラス毎日足を運ぶようにしました。

そうして行くうちに「ジムに毎日通っている日本人」は私くらいだったので、インストラクターの人や、フィットネスに常連で来る現地の人たちに顔を覚えてもらって「最近英語どう?」とかいつも話しかけてもらえるようにもなりました。

結果的に、一番最後のゴールをしたのは目標数が100人以上の人にフィットネスクラスについてのアンケートをした。

正直冒頭にも書いたイベントを独自で開けなかったことにはまだ心残りはありますが、出来ない時期を乗り越えてやり切れたのは結果としてはよかったと思います。



今後の目標を教えてください。

大学生活があと2年あるので、研究や実験が始まってくる中で、カナダで学んだことを研究に生かしていこうと思います。

将来的には今まで生涯スポーツに沢山触れる機会もあったので、生涯スポーツを引っ張って行く人材になっていきたいと思います。

現状として、日本はスポーツをしている人とやっていない人のギャップが大きく二極化しています。

「スポーツをしている人=競争的」になっていて生涯スポーツの概念がまだまだ少ないです。

特に私が感じるのは小学校、中学校の頃から常に勝つことを求められている世界でやっているので、その時点で自分はこの競技向いてないやと思ってしまい、そこでやめてしまう事が数多く見受けられます。

スポーツは二種類有り、「競技スポーツ」と「生涯スポーツ」は全くと言っていいほど、別物です。

もちろん競争として行う事も楽しいですが、レジャーとして、そして遊びとして楽しむものでもあります。

スポーツを楽しんでもらえる環境を作るためにイベントを開いたり、エクササイズの教室を開いて今スポーツをしていない人達にも楽しんでもらう環境づくりをしていきたです。

 

今後の未来のスポーツ留学生に伝えたいこと。

 

留学前の人だったり、したいなと思っている子達に「留学」って聞くとお金とか時間はかかるけど、すごくキラキラしたイメージがあると思います。

私が実際に留学してみて思ったことはチャレンジした人ほど、夢に描いていたストーリーとは違うようになると思います。

留学前にもうまくいかないこともあるんだろうなと考えてはいたけど、ポジティブに考えればいいやと軽く考えていました。

いざ直面してみるときつかった部分もありましたが、留学ってそういうものだと思います。

むしろ辛いことがあるからこそ、留学って絶対した方がいいと思んです。

日本で生活していても、うまくいかないことはあるけど日本で経験できないことばかりの中でチャレンジして行く事自体難しいです。

ですが、結果が云々ではなく現地で頑張った、それに向かって突き進んだ経験が今後の人生にも必ずいきて来ると思います。

私はアスリートの人達にスポーツの能力も無ければ英語もめちゃくちゃ話せるわけでもなかったですが、それでも留学ができました。

今の現状がどうかではなく、行ってみてたくさんのことを感じて欲しいです。

だからみんなもできるよ!!!

 

最後に一言

まゆさんとはFacebook上で友達になり、私の呟きに対して反応してくださり今回の取材に至りました。

私自身がプレイヤーということもあり、サポートをしてくれる側の本音が聞けて非常に有意義な時間になりました。

思っている以上に知り合いも多くさすがトビタテって感じでしたね。笑

私もオーストラリアに来てからフィットネスに通っている人の人数すら日本よりかなり多いのに比べ、日本のスポーツしている人=競技者というイメージは変えて行かないといけないなと私も改めて感じました。

貴重なお時間本当にありがとうございました!

はるか