中村弘一:ラクロスNCAA全米チャンピオン
〜はじめに〜
今回は先日トビタテ!留学JAPAN 3期生の大先輩弘一さんに取材を行いました!
現在日本でアメリカの選手たちと一緒に日本を周って自身の経験を多くの大学生に伝えている最中です!!
ラクロスでオーストラリアとアメリカに留学し全米チャンピオンになった弘一さんのストーリーを是非ご覧ください!
紹介文
出身地:福岡県北九州市
出身校:戸畑高校/中村学園大学
生年月日:1993年12月27日
競技:ラクロス
国:オーストラリア、アメリカ
主な経歴:別途添付
質問欄
今回取材に応じて下さった理由は何ですか?
スポーツ界隈から留学生を出す事が魅力的だと思ったから。
取材を通して海外に行く子が1人でも増えたらいいなと。
その為のきっかけ作りの一つとして協力したいと思ったからです。
留学計画について詳しく教えて下さい。
トビタテ留学ジャパンの計画自体は二年間で、ワーキングホリデービザで オーストラリアに 2016年4月〜 9月の後半まで行きました。
その後一時帰国して海外の友達を日本に連れて来てクリニック行って、
10月から 2016〜3月末までトビタテの機関を活用して活動しました。
5月に全米チャンピオンを決める大会があったのでその為に再度アメリカに行き優勝して帰って来ました。
留学前の海外へのイメージはどうでしたか?
正直なところ全くコネなし。情報なし。イメージなし。でした。
知らない世界にしても、まあ死にはしないだろうと。笑
現地の情報も正直全く情報はありませんでしたし、グランドやチーム状況なども知らないまま行きました。
唯一ホームステイをすることとどこのチームに所属するのかは日本にいる間に決まっていました。
留学後に変わった自分の考え方や価値観があれば教えてください。
やってみてやれないことはないと強く感じました。
英語ができなくても追い込めばできるようになればなるし、ラクロスもかなりレベルの高い所でしたが、最終的にはレギュラーも取ることができました。
厳しい環境でも飛び込んでしまえばやれるんだと感じましたね。
むしろ今回全米で優勝しましたが物足りないくらいです。
かなり憧れてていた日本代表になる為にはどういった練習が必要か等、具体的に想像しやすくもなりました。
実際に今回優勝した全米のチームの方が日本代表とも張り合えるほどレベルが高いチームだったこともありかなり自信もつきました。
留学中に困難を乗り越えた経験はありますか?
実はオーストラリアからアメリカへ行った後、1ヶ月ホームレスを経験しました。
アメリカの大学のコーチが「学校も寮も全て奨学金で賄えるからいつでも来ていいよ」と言っていたのに着いた瞬間大学とコネクトが途切れる自体に。
手配されていると思っていたことが全て白紙になっていました。
学校に直接行って聞いてみても、学籍番号がないので「あなた誰ですか?」と変に思われて終わり。
その時トビタテの方も変更届を出していたのでお金もなく途方に暮れました。
その時に「生きねば。」と本気で思いましたね。
その後の生活は、路上でパフォーマンスをやっている人たちに声をかけて一緒にラクロスのパフォーマンスを路上でやってお金を稼いでみたり、日本人のパーティーのビュッフェに潜り込んで残ったオードブルを全てもらって1週間のご飯にしたりもしていました。正直ゴキブリより生きる力あると思っています。笑
その間も常に自分の動画を発信したりしてラクロスができる環境を探し続けました。
そうしているとある日元々引き取ってくれると言っていたコーチから連絡がありました。
そのコーチは別の全米でトップを争うチームに引き抜かれていて、動画を送ってこいと言われ、自分がプレイしている動画を送りました。
その後そのチームでトライヤルを受け、結果今回優勝したチームに行くことになりました。
かなり壮絶でしたが、今ではお酒の席でのいい持ちネタになったなと思っています。笑
今後の目標を教えてください。
一番直近ではNCAAの四年制の大学へ編入し、全米優勝 世界ナンバーワンになることです。
又2022年 ワールドカップ で日本代表になってメダル獲得します。
その後はラクロス世界ナンバーワンのアメリカのプロでやることが目標です。
2028年の オリンピックもしっかり視野に入れていきたいですね。
今後の未来のスポーツ留学生に伝えたいこと。
本当に上手くなりたいのであれば、海外に行く勇気を持って欲しいです。
体格も語学も違う中で活動することで人間性もメンタルもかなり成長します。
一歩めは怖いかもしれないけど 来て見たら意外となんとかなります。
旅行でもいいし、短期でトーナメントでもいいから日本の外に行くようなことを積極的に行って欲しいです。
そうすることで必ず強くなります。
最後に一言
こういちさんが連絡をくれたのは、私がオーストラリアに留学してすぐの時でした。
まだ環境にも慣れていない時に初めて連絡を取って、スポーツ留学生としての仲間ができたんだと思ったと同時に、かなりの可能性を秘めている彼をみて惹かれたのを覚えています。
こういちさんには妥協という言葉がなく何事にもストイックでやっているからこそこういう結果が生まれて来たんだと感じています。
自分のやっていることを突き詰めて行くとここまで成長できるんだということがかなり具体的にわかり、私の中でもお手本になりました。
日本代表選手を目指されている方の取材ということでかなり貴重なお話をして頂けたことを感謝しています。
これからもお互い頑張りましょう。
ありがとうございました。
はるか